本記事について

ホイールはDIYによるお手軽な手直しから、プロの職人による本格的な補修まで、様々な修理方法が存在します。
ホイールは車の中でも比較的傷が付きやすいパーツのため、修理も頻繁に行われます。
しかし、傷の規模やホイールの状態によっては、修理よりも買い替えた方がお得な場合もあります。
本記事ではホイール修理を行った際のデメリットや、買い替えを検討した方が良い事例を紹介させていただきます。

ホイール修理のデメリット

ホイール修理を行った際のデメリットとして、ホイールバランスが損なわれたことによる安全性の低下や、修理失敗のリスクなどが挙げられます。

1.ホイールバランスが損なわれる

ホイールバランスとは、ホイールが回転している際の遠心力のバランスのことです。
このバランスが均一に保たれることにより、安定した走行やハンドル操作が可能となります。
傷の規模によっては、修理の際にホイールバランスが損なわれ、強度や安全性に問題が生じる場合があります。
新品同様の見た目を再現し、表面上は完璧に見える補修であっても、機能性まで完全に修復できるわけではありません。
ホイールバランスが損なわれた状態で走行すると下記のような不具合を引きおこす原因となります。

・走行時の振動が悪化
ホイールの全体のバランスが崩れ、ハンドルや車体に余計な振動が伝わり、乗心地にも悪影響が出ます。

・ホイール以外のパーツにも負荷がかかる
余計な振動が発生することにより、サスペンションやベアリングなど、ホイール以外のパーツにも余計な負荷がかかります。
寿命の低下や危険な事故の発生の原因ともなります。

・タイヤの摩耗箇所が偏る
重心が偏っている箇所の摩耗が極端に進み、タイヤの寿命や機能性が低下します。

・燃費の悪化
タイヤを回転させるために、余計な力が必要となるため、燃費悪化の原因にもなります。

2.修理失敗のリスク

・余計な費用がかかる
表面にできた浅いガリ傷の補修であれば問題ありませんが、本格的なホイールの修理には専門的な知識と高い技術力が必要です。
望んだ結果が得られなかった場合、補修を施した箇所を修理前の状態に戻し、そこから再度修理を行わなければならず、余計な手間と費用がかかってしまいます。
修理完了直後は問題ないように見える場合でも、短期間で塗装が剥離したり、再度の修理が必要となるケースもあります。

・事故のリスクが増加
コストの削減を優先して適切な修理を行わなかった場合、歪みや隙間から破損が広がり、バーストなどの危険な事故が発生する危険性も高まります。
修理箇所の金属強度やバランスにバラつきがあると、走行時に十分な機能を発揮できません。

ホイールの買い替えを検討した方が良い場合

ホイールは車の走行に大きく影響を与える重要なパーツです。
損傷の規模によっては、修理ではなく買い替えた方が良い場合もあります。
特に、ホイールに大きな歪みやひび割れがある場合は、修理では復元できず、買い替えが必要になるケースが多くあります。